埼玉県熊谷市にある太平洋クラブ江南コースを舞台に『太平洋クラブチャレンジトーナメント』が開幕した。晴天に恵まれた大会１日目、プロ４戦目の久常涼が６アンダー65をマークし、単独首位の好スタートを切った。
「このコースはホール毎に距離のメリハリがあって、攻めるところと守るところがはっきりしているので、そのあたりに気をつけながら上手く回れたと思います。初日としては最高のスタートが切れました」。
学生時代から攻めのゴルフが持ち味だった久常だが、攻め一辺倒ではプロの試合では通用しないと感じ始めていた。そんな中で挑んだ先週の『ゴルフパートナーPRO-AMトーナメント』では無駄なボギーを打たないマネージメントを実践し見事予選通過を果たした。引くところは潔く引く。守りどころをいかに正確に判断するかが、プロの試合で上位にいくために必要なことだと悟った。
「15番ホールのダブルボギーがもったいなかったです。落ち着いてプレーしているつもりが、思っていたよりもバーディが来てくれたので、気持ちが前のめりになっていました」。
若さゆえにまだまだ経験は浅く失敗もするが、それをすぐに成長につなげられるのも若さの特権だ。学生あがりのプロによく使われるいわゆる“プロの壁”という表現も、久常ならいとも簡単に打ち破ってくれそうな予感がする。明日以降のプレーにも注目したい。

• 久常 涼