宮崎県宮崎市のトム・ワトソンゴルフコースを舞台に『2021年度ファイナルクォリファイングトーナメントSupported By SMBCモビット』の大会2日目が行われた。
昨日に続き、気持ちの良い晴天の中で行われたセカンドラウンドだが、少し風が吹き始めたことが影響してかグリーンは硬さを増し、スコアメイクに苦しむ選手が続出。そんな中でまるで別のコースを回っているかのようにスコアを伸ばしたのが6アンダーの首位タイからスタートした川上優大だ。
アウトコース1番からスタートするといきなりバーディ発進で流れをつかむ。その後も4番、7番とバーディを重ねて前半はノーボギーの完璧な内容。後半は16番でこの日唯一のボギーを叩くものの、きっちりスコアを3つ伸ばして、通算9アンダーで2位以下に5打差をつけて単独首位に立った。
好調の要因はショットの精度が上がったことにある。
「ティショットがほとんど真ん中に打てていて、アイアンもきっちりグリーンに乗せることができて、それでパッティングも1ピン以内はほとんど決めらている感じです。難しいところかのパットも入ってくれたりして、それで良い流れを作れたのかなと思います」。
ショットの精度が上がったのはセカンドQTくらいからで、きっかけは今平周吾のグリップの握り方にあった。
「もともと大きなクラブを持って(距離を)コントロールするタイプなんですが、そういうこともあって、今まで目標にしていたのが今平周吾さんなんです。以前ツアーで練習ラウンドをご一緒させてもらって、そのときにグリップを短く持っていたのがすごく印象的で。そのときはすぐに試すことはしなかったんですが、ちょっとした思いつきがあってセカンドQTくらいから今平さんのように短く握るようにしてからボールコントロールがきっちりできる手応えを感じました」。
大事なQTの最中に何かを変えることは勇気のいることだが、もともといろんなことを試しながらゴルフをして、良いものは取り入れるという性格の川上。ある意味で楽しみながらゴルフをするのが川上流のようだ。
まだまだ折り返し地点だが、この2日間のゴルフの内容からは崩れる気配は感じられない。明日以降どれだけスコアを伸ばし続けるのか、興味深くなってきた。
各日の成績表と組み合わせ表は、QTホームページでご覧いただけます。