予選ラウンド2日間、堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)も、今大会歴代覇者の54歳、谷口徹と昨年の「日本プロシニア」覇者の立山光広(たてやま・みつひろ)という、「非常にPGAらしい」顔合わせの中で、好プレーを展開。
「デビューした頃には谷口さんに“ツアーで一番へたくそ”と言われたものですが…」と、笑顔で述懐し「今日は“よう入るな~”と。“ちょっとはうまくなったなあ”くらいのことを言っていただけたのは良かった」と、イップスからの回復を、より確信することができたのは収穫だ。
大会の地元・日大の三島寮で過ごした頃から慣れ親しんだコースも、本大会の開催に合わせて数カ所で改良が加えられ、15番パーも「学生時代はなかったティグランド。ちょっと左足上がりになっていて。右に行きやすい環境でした」とまんまと罠で右の池。
ボギーを打ったが、次の16番でOKバーディを奪うなどすぐ挽回し、「66」で回った前日の第1ラウンドからさらに2つ伸ばして通算7アンダーの首位タイで決勝へ。
まだ大会は2日目ながら、「練習ラウンドで、おそらく最終日に切ってくるなあ、と予想していたピンポジションにすでに、切られていた感じ」と、骨を折ったが「おそらく、これ以上難しくなることはない。今日しのげれば、あとはそんなに苦労することない」と、ひとつ山場も乗り越えられた。
「2日間、いいゴルフができている。決勝ラウンドも特に変わることなく、この調子で頑張りたい」。
学生時代を過ごした思い出のコース。大好きな三島で、2019年の日本ゴルフツアー選手権に次ぐ5年シードのタイトル戦をにらむ。