堀川の応援に駆けつけた日大の現役生も話してくれたのが、強豪2校のライバル関係だ。
大学対抗戦で、日大と東北福祉大が常に1、2位を争う流れはプロ入り後も水面下で変わらず、現役生たちも、「日大出身の先輩プロがツアーで勝つと自分のことのように嬉しいが、東北福祉大出身のプロが優勝すると、相手を祝福する一方で、やっぱり内心は悔しい気持ちになる」という。
開催コースにゆかりの深い日大関係者には、そんな悪夢を一瞬、思わせるような最終日の片岡の追い上げだった。
5打差の6位タイから出て7バーディ、1ボギーの「65」。
3差及ばなかったが堀川と、やはり日大出身の吉田泰基(よしだ・たいき)の間に割って入る単独2位だ。
「もうちょっと伸ばせるショットの内容だったが、緊張でいつもようにできなかったのが悔しい」とくちびるを噛みながら、「今までメジャーはぼろぼろでしたが今回やっと、良い成績を残せて自信になります」。
日本と名前がつくタイトル戦での自己ベストに前を向いた。