学生時代の堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)はなかなかレギュラーメンバーにも入れず、3年時には一度プロを諦め就職活動をした時期もあったという。
「今はあんなに強いミクムさんでも苦労をしているんだ」と、逆に勇気づけられる思いがした。
古川さんも、先月の「日本アマ」で、最終日を2打差の単独首位で出ながら東北福祉大の岡田晃平さんに、1差の2位敗退。
逃げ切ることの厳しさを、身をもって体験したばかりだった。
「ミクムさんも、今日は苦しい展開だったと思うんですけど、強い気持ちで勝ちきる姿を僕らに見せてくださった」と勇姿を目に焼き付け、「後輩として、誇らしい気持ちと、僕も負けてられないという気持ちでいっぱいです」と、歴代キャプテンの勝ちっぷりに感銘を受けた。
また、古川さんが1年時に副将だった3つ上の吉田泰基(よしだ・たいき)が4打差3位に。
「いつも一緒に回ってアドバイスをしてくださるコースで先輩方が,実際に活躍する姿を目の前で見せてくれたので。僕らも、それを生かして後輩に引き継いでいかなくてはいけません」と、現キャプテンとしての責任感をいっそう強くし「今度こそ僕も、先輩みたいに勝ちきれるよう頑張りたい」と、次の日本学生選手権に向けて気合いが入った。
厚生労働省後援の「サウナ・スパ健康アドバイザー」の資格を持つ堀川は、「通常だと10分入って、水風呂に1、2分、外気浴は7、8分で20分になるので、それを3セットで毎日60分。基礎代謝、疲労回復、ゴルフのことを一切忘れてリフレッシュにもなる…」などと優勝会見でもその効果を饒舌に語っていたが、古川さんはまだ堀川と、一緒にサウナに行ったことがないそうだ。
来季のプロ転向を目指して、最終学年の今夏はQT受験も控える古川さんは、「僕も早くミクムさんと一緒にツアーで戦えるようになって、連れていっていただけるように頑張りたい」と、元キャプテンからのサウナ指南を近い未来の励みにしていた。