北の大地にどっしりと足を据え、プロ7年目の亀代順哉(かめしろ・じゅんや)が3日目の「65」で急上昇した。
イーグル賞の100万円がかかった17番パー4はこの日、ワンオン可能な前方ティに設定されて実測280ヤード。
5番ウッドを持った第1打は乗らなかったが30ヤードの2打目をチップイン。
この日は永野竜太郎と、石川遼もここでイーグルを獲ったため「均等割」の賞金は、今のところ3等分。
「これ以上(賞金が)減らないで…(笑い)」と、ひそかに祈る思いで迎える最終日は通算8アンダーの5位タイから首位との6差を追いかける。
強風の前日2日目は、不運も乗り越えていた。
スタート前の練習場で、愛用のドライバーが破損。
代替の余裕もなく、やむなく13本のクラブでコースに出たが「このコースはほとんどドライバーを打つ。気持ち的に余裕がなかった」と泡を食ったがどうにか2アンダーで回りきった。
3日目のこの日はきゅうきょ、現地に駆けつけたメーカーさんに替えを用意してもらえて助かった。
「昨日の風のままなら、今日も行けたかなと思うけど…。間に合って良かったな」と、風向きが変わったこの日はなおさら感謝の上昇。
初V圏内にこぎつけた。
「子どものころから太かった」と、デビュー時に周囲60センチあった太ももは、飯田光輝コーチに指導を受けるようになってから、ますます成長して現在70センチ。
鍛え抜かれた強靱な下半身でめっぽう飛ばす。
大阪学院大に在籍したアマ時代から期待されたが、2016年のプロ転向後はちょっぴり遠回り。
コロナ禍の特別QTで3位に入り、やっと出場の機会を得た昨年の今大会ではプロ初のトップ10となる10位を記録しており「明日もチャンスはあるんじゃないか。自分の決めたゴルフを貫くだけ」と、最終日もどっしり構える。