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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2022

親友と300万円で手を打った。プロ1年生の長野泰雅が地元で再び

福岡・夏の陣は、春日市出身の清水大成(しみず・たいせい)が2年連続首位発進したほか、左足首靱帯損傷からの復帰をアピールする大野城市の古川雄大(ふるかわ・ゆうき)が6アンダーの2位タイ。


また、元選手会長のげんちゃんこと那珂川市の時松隆光(ときまつ・りゅうこう)が5アンダーの6位タイで控えるなど、初日から地元選手が賑やか。

午前組の先輩たちに負けじと、午後から出た19歳の新人が2位タイにつけた。


糟屋郡篠栗町(かすやぐん・ささぐりまち)の長野泰雅(ながの・たいが)が転向初年度のプロ2戦目で、彗星のように現れたのは、やはり福岡県の飯塚市で行われた新規大会「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」だった。

お父さんキャディと力を合わせて2位タイで予選突破を果たすと、最終結果は6位タイ。


再び推薦をいただいて、プロ5戦目を迎えた今大会の芥屋(けや)ゴルフ倶楽部は、地元の沖学園高校時からキャディや、練習ラウンドで回らせていただき「どこに打てばいいのか分かっている」。


地の利に加えて今週は、「お父さんよりやりやすい」と、言い切る同級生の伊藤健心(いとう・けんしん)さんにキャディをしてもらってプレー。

今は、専門学校に通うかつてのゴルフ部チームメイトは「ラインがめっちゃ読める」と、この日も最終ホールの18番パー5で、長野は「フック」と読んだ5メートルを、伊藤さんは真逆の「スライス」と、断言。

「言ったとおりに打ったら入りました」と、イーグル締めに感謝した。


そんな親友の手腕を信頼するあまりに「優勝したら300万円あげると言ってしまいました」というのが開催2日前のこと。
期待に応えて伊藤さんも「優勝させる」と、約束してくれたそうだ。
互いにあとにはもう引けない。
「優勝して一発でシードを獲りたい」。
初日の好発進で2人の目の色が変わった。


青シャツは現役の沖学園の子たち。右から2番目は選手として出場する山下竜弥さん3年、頑張れ

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