バーディがたくさん出た初日から一転、我慢の展開となった。
プロ10年目の木下稜介は、前半インコースで3つ伸ばして上位争いに加わったが、最終ホールの9番パー5で痛恨のダブルボギーを叩いた。
右林が圧迫感を与えて「自分の持ち球のドローが打ちにくいホール。左のバンカーから、フェードで行こうと思ったのが水もあってか滑ってしまった」と、ティショットが右へ。
OBを打ったが、まだ3メートルもあったダボパットは沈めた。
「最後入れられたのは良かった」と、上がった選手の中では最上位となる通算4アンダーグループには踏みとどまれた。
2週前の日本プロで10年来のピン型パターから、マレットにチェンジしたことが奏功している。
「パンチが入りやすくなってたのですが。マレットに変えて、つかまる感じが出てフィーリングがよくなってきた」と、上向きだ。
今週29日、サウジアラビアの政府系ファンドが出資する新ツアー「LIVゴルフ」に出場したJGTOメンバーは、年内のすべての米ツアーの主催試合の出場を認めない旨の通達が、JGTOにあった。
これにより、これまで3試合に出場した木下を含む6選手は、今年10月の日米「ZOZOチャンピオンシップ」の出場資格が受けられないことがわかった。
動揺は隠さなかったが、「決められたことなので、受け入れるしかない」と、今は腹を据えている。
かねてより「目標はPGAツアー」と、言い続けてきた。
出場停止の通知後に「LIVゴルフ」に出場しなければ、来年以降の出場は認められる。
「今後はLIVから手を引いて、夢を追いかける。気合いを入れ直してトライしていきたい」と、決意を語った。
木下のほか、谷原秀人と香妻陣一朗、稲森佑貴とショーン・ノリス、スコット・ビンセントが「LIVゴルフ」に参加していた。