日没で、一度引き上げてきた時点の大槻智春のスコアは通算2アンダーだった。
一夜明け、予選通過はかなり厳しい位置から始めた15番で4メートルを沈めてバーディ。
16番では1メートルのチャンスも逃さず、17番では左バンカーから10メートルをチップインイーグル。
わずか4ホールで決勝戦に飛び込んだ。
持ち味のショットの切れは、今週も申し分ない。
だから余計にグリーン上がじれったい。
「ここ何試合かラインの読みがあってない。フラストレーションがたまるゴルフが続いているからか、いろいろ考えちゃった」と、前夜は10時に床に入るもけっきょく明朝3時頃まで目はギンギンのまま。
すぐ4時の目覚まし時計で起床。
「予選通るとも思ってなかったので。ノープラン。ラウンド用のゼリーも、買ってこなかった」と、予想外の予選突破に続いて、1時間半後に裏街道のインコースから出て1イーグル、5バーディ、2ボギーの「66」で回ってきた第3ラウンドと合わせて1日計22ホール。
ほとんど寝ずの長丁場は「ほんとに疲れました…」と、這々の体だが、3年ぶりの3共催が復活し、初の日本開催が実現した会場は、2019年の「関西オープン」で、星野陸也をプレーオフで破ってツアー初優勝を飾った思い出の舞台。
イメージは良い。
あとは最終日に向けて、今日は何も考えずにゆっくり休もう。