2日目はシビアなピン位置と、午後から風も出て、グリーンの速度も硬度も増した中での2バーディ2ボギーのイーブンパーは妥当と思うが、アマの蟬川さんには「最低限の合格ライン」。
この日は1番から出て、518ヤードと距離のある7番パー4など、豪打を誇る蟬川さんには「狭く感じて少し置きに行く頭が働いた。ちょっと逃げたと思います」と、1オーバーで折り返した前半9ホールは特に悔いが残った。
「後半からカツを入れるというか、振り切る雰囲気で行った」と、すぐ10番でこの日初バーディなどチャンスを作っただけに「読めていれば4つ5つはいけるようなゴルフの内容」。
初日はプロを大きくしのいで6アンダーをマークした。
「昨日は3打差つけていたので。そういった気持ちでは、今日もリードができたのではないか」。
2人の大学OBに、挟み打ちを許したのも計算外だった。
同スコアで並んだ比嘉も金谷も、東北福祉大の偉大な先輩。
特にアマ優勝→アマ世界1位→プロ入り2勝の金谷とは在学が重なっており、蟬川さん自身も先月の「パナソニックオープン」で史上5人目のアマV→アマ世界1位を踏襲するまでは、「到底かなわない領域にいた人」と、仰ぎ見るだけだったが「ムリなのかと思っていた存在と、今こうして首位タイにいるということは、自分もだいぶ成長した部分」。
いまの自身の立ち位置を噛みしめながら、「先輩たちにも負けたくない、という気持ちがある。勝負していきたい」と、2日目も強気な言葉を重ねた。