先週の「カシオワールドオープン」終了時の賞金ランキングは34位。
出場わずか30枠の今大会にはまだ圏外だったが、キャディをしてくれた10年来の大親友“ハマやん”こと大濱悟さんに捧げる、と奮戦。
チャン・キムがツアー最多アンダーの32とあまりに暴走したもんで、優勝には届かなかったが5位入賞。ランク28位で今季最後の頂上決戦に飛び込んできた。
今年も孤軍奮闘で米ツアーの出場権を確保して戻ると、わずか9戦で、日本ツアーの賞金シードも確保。
ここ数年の鉄人ぶりは、もはやこの時期の風物詩となっている。
さらに今年は、3年ぶりに本大会の出場権も取り返して滑り込み、再び4年ぶりのVチャンスをにらめる。
初日は17番のイーグルを含む「66」で、首位に1差の4位タイと、初日の大混戦にしっかりと上位で紛れることができた。
会場の東京よみうりは、東京都三鷹市の実家からもすぐ。
「近くで、また優勝を見せてあげたい」と、思いやるのは闘病中の父・健一さんのことだ。
「肺に小さな穴が空いていて、歩くだけでもゼーゼーしてしまう」と、入退院を繰り返している。
「来るか来ないかは体調次第だし、来れたとしてもクラブハウスだけど、18番グリーンでは見られると思う」と、近隣の今大会は、2018年の優勝に次いで再び親孝行ができる希有な機会である。
「最終日にお父さんを喜ばせる位置にいたいな…」と、つぶやいた。