大会の地元群馬県高崎市の出身で、実家はここから車で15分。
コースのある安中市には何年か移住経験もある。
「今日は小学校の同級生とか後輩、ジュニア時代に一緒に回ってくださった方とかたくさん来てくださった」と、3メートルのチャンスを沈めた朝イチの1番から「ナイスバーディ」がわりに、飛び交うのは「お久しぶり!」のご挨拶。
懐かしい顔を1人、2人と見つけるたびに、「喜ばせたい」と気合いが入った。
4、6、8番と順調にプラス2点(バーディ)を重ねて迎えた9番で、スーパーショットが飛び出した。
右傾斜で6アイアンを短く握り、木の下からフックボールでピンを狙った2打目はピン手前8メートルにパーオン。
同組のハン・リーが、思わず「ウッズみたい!」と叫んだ技ありの1打。
長いバーディトライは外しても、「あの状況からチャンスを打てたことは大きい」と、失点0のパーでとどめるターニングポイントになった。
勝手知ったるマネジメントで後半も勢いを止めず、13番でボギーを叩いた直後の14番では、グリーンの左脇から第3打をチップイン。
今度はウッズばりのガッツポーズも飛び出した。
今週火曜日に、岩井均・安中市長と会食し、「表彰式で安中市長賞を受け取れるように頑張ります」と、健闘を約束した。
また、9日の最終日と重なる秋の「あんなか祭り」の実行委員さんには「ゲスト席をご用意します」と、言われながら自身5度目の最終日最終組に挑む。
唯一30台の大量ポイントで、2位とは6点差。
地元初Vにも現実味を帯びるが「6ストローク差ならまた別ですけどポイント制は、バーディ1個で一気に詰まる。気を抜かず、手を抜かず、明日も自分のゴルフを貫きます」。
最終日こそ、期待に応える。
※JGTO主催、選手会共催の新規大会「For The Players By The Players」は、史上24年ぶりとなるステーブルフォード方式(ポイントターニー)を採用。パー0点、バーディ2点、イーグル5点、アルバトロス8点、ボギーはマイナス1点、ダブルボギー以上マイナス3点で換算し、その総得点を競います。