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ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 2022

19歳の長野泰雅「夢はお金持ち!」ウッズ顔負けの富豪を目指して地元で奮戦

ウッズがマスターズを初制覇した1997年以降に顕著に増えた。いま、男子ツアーの登録者で「タイガ」の名前を持つ選手は16人いる。その中でも年少に部類する19歳は、ウッズの全盛期に沸いていた2003年生まれ。

 

プロ1年生の長野泰雅(ながの・たいが)は大会の地元、福岡県の糟屋郡篠栗町(かすやぐんささぐりまち)の出身である。

 

昨年11月に転向し、デビュー戦の5月「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント」では決勝で松坂大輔さんと回る機会を得て「良く飛ばすし楽しみな選手」と、元大リーガーにも将来を嘱望された有望株だ。

 

以来2戦目となる地元開催の今大会では主催者推薦を受けられることになり、開催の2週前から当週の連ランまで計10ラウンドを重ねてコースを熟知。

 

ドッグレッグでショットの落ち場所が見えないホールも多いが「場所によってはドライバーのほうが良かったりする」と、パー3以外の14ホールで12ホールを1Wで打ち、100ヤード以内のショットやアプローチを58度と52度のウェッジで上手に打ち分け。

 ボギーなしの1イーグル、6バーディの「64」。通算12アンダーまで伸ばして、絶好の位置で決勝ラウンドに進出した。

 

今週はキャディで帯同するお父さんの清一さんは、2016年の九州シニア選手権を制したトップアマだ。

メールアドレス名に「ジャンボ」と入れるほど“軍団”フリークで、長男の名前も尾崎将司と末弟・直道から1文字ずつ取って「将直」にしたかったそうだ。


お父さん、「将直」もいいお名前だったと思いますよ!©JGTOimages


 でも、お母さんの珠美さんが「昭和すぎる」と却下。タイガー・ウッズにあやかり「泰雅」の漢字が充てられたという。

 

小6で「ゴルフをやるならプロを目指せ」とお父さんに言われてその気に。

沖学園高校3年時の2021年にプロ入りを決意し、同年のQTに挑戦したが、無念のサード落ちを喫して、地元九州勢を束ねる歴代賞金王の小田孔明には「やる気がないなら…」と、こってりと絞られたそうだ。

 

今春の宮崎合宿には「チーム孔明の一員として恥じないように」と、意識改革で参加し、直後のツアー外地区競技で優勝を飾った

伸び盛りの19歳は、「みんなに好かれるプロになりたい。お金持ちになりたい。何十億とか」と、ウッズ顔負けの人気と富豪を目指して「ここで優勝できるのが一番」。

まずは地元でスター街道への一歩を踏み出す。

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