最終組で出た3日目は、1番で左の深いバンカーからチップイン。
希少なサービスホールと目する6番、8番ではイーグル逃しの楽々バーディが来た。
富士桜は「ドMでなきゃ・・・」と、2日目までひたすら我慢の難舞台。
「でも、なんかちょっと慣れてきましたね」と、最後18番もしっかり3日連続バーディでつい楽観。
2日目までより全体に、スコアボードのバーディ数も増えて「難しくなくなっちゃった・・・?」と錯覚しかけて、「こういうのが一番危ない」と、急いで打ち消した。
1差ではだかるリーダーも怪物だ。
歴代のアマ王者の金谷は東北福祉大で1年後輩だったからこそ「いろんな経験してますし、ゴルフもメンタルも凄いし、明日も良いプレーをするのはもう、分かっています」と、余計にその凄みをよく知る。
「なんとかプレッシャーをかけられるように。チャレンジャーの気持ちでやります」と謙虚を装いながら、「1個下なのに、よくタメ口きかれるので。ぎゃふんと言わしてやりますよ」。
冗談交じりに先輩の意地。
コロナ禍の2020年にプロ転向し、同年の今大会でデビューしてからちょうど3年。
「それいいですね!」とメモリアルVに目の色を変え、「成長を感じられるし、伝統ある大会で優勝したい」。
がぜん、通算2勝目に照準を合わせた。