以後、トップ10は8回記録。
今年に入って2位は3回、3位が1回。
4月の「関西オープン」ではプロアマ通算3勝目も飾った。
“ルーキー”としては申し分ない。
でも、プロ転向直前に達成した史上初のアマ2勝の大きさと、比べてしまうのも仕方ない。
「なかなか、うまくいっていないな、という感じ」。
その最たる原因を、お父さんの佳明さんが指摘してくれたのは2週前。
「ZOZOチャンピオンシップ」の時だったという。
「暗いな、と。外からの見え方で落ち込んでいる、と。やっぱり、親は生まれてからずっと自分を見てくれている」。
お父さんの言葉は重かった。
「プロになってから考え過ぎた。ミスを許せなくなって、一人でピンと張り詰めていた」などと思い当たる節がある。
メンタルコーチにも、「ミスしてもおおらかに、ガッツを出してもいいんじゃないか」と、勧められたのはプロ転向以前の自分。
「負けん気と、強い気持ちを出していこうかなと思います」。
タイガが、自身のプロ出発点で原点に立ち返る。
「ミスしたときに、いかにポジティブに考えられるか。苦しい思いをしたら、何かいいことあるっしょ、と。そういう考え方ができるように」と、本来の自分を呼び覚ますのが当面の課題だ。
「夢はまだまだ先の、高いところにある」。
タイガ伝説は、まだまだこれから。