「まさか、こんな凄い舞台に立てると思っていなかったので。本当に嬉しい限です」。
何より、感慨深いのは、ジュニア時代から戦ってきた同学年3人に遅れず、この選ばれた30枠に入れたこと。
すでに賞金王を決めた
中島啓太(なかじま・けいた)は、小学4年から知る。
ジュニアの国際大会で共に日本代表をつとめたのは高2の時だ。
「そのころからケイタは別世界にいて、同じチームなんですけど、僕らが学ぶ感じで、チームを引っ張る存在でした」と、思い出す。
「昔から上手かったし、賞金王も彼なら当然、とは思いますけど、プロになってすぐはさすがに速すぎるな・・・」と、苦笑交じりに絶句し、「僕もさらに頑張ろう、という気持ちです」と、追いかけたい気持ちでいっぱい。
昨年、史上初のアマ2勝でプロ入り、今年は「関西オープン」でプロ初Vを飾るなど、賞金3位で本大会に入った
蟬川泰果(せみかわ・たいが)は、東北福祉大の同期。
4年時には主将をつとめた蟬川を、鈴木が副将で支えた。
「彼の飛距離には、かなわないけど自分が勝てるところはパッティング」。
また、今季初Vから一気に2勝の
平田憲聖(ひらた・けんせい、大阪学院大出身)は「アイアンショットが上手い」と、それぞれの持ち味を認め合い、「お互いそこを伸ばしながら勝負しよう」と高め合い、シーズン最終戦で勢揃い。
鈴木は未勝利だが「みんなと一緒にこの舞台に来られたのは自信になります」と、噛みしめる。
会場の東京よみうりは、確か中2の時に出場した報知新聞社主催のジュニア大会で、一度ラウンドしているが「うろ覚えです。ただ、あのときよりも、さらに難しく感じる。18番(パー3)とか、速いし、傾斜も凄いし、油断したらすぐボギーになっちゃう」。
初ラウンドのつもりで、攻略に励む。
練習日の火曜日には、蟬川と仲良く席を並べて、JGTO企画のクリスマスツリー作りに挑戦。