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三井住友VISA太平洋マスターズ 2023

4日間延べ23569人「土砂降りが来ますという中でも・・・」石川遼が2年連続の大ギャラリーに大感謝

三井住友カードの契約プロとして、連日イベントをこなしてきた大会アンバサダーにとって、最後の仕事はやはり結果で応えること。

石川遼は前半2バーディで、一時はトップ5に食い込んだが、スタートの9打差を埋めるには至らず、通算4アンダーの9位タイで終戦。


「いい意味での盛り上げや、込められた期待はすごく感じて。非常にやりがいを感じましたし、期待に応えたかったというのはあるんですけど、そう甘いものではなかったです」と、悔しさを吐露した。


「去年の優勝から今年、今日まで去年よりも手応えを感じているところはある。成長した姿を結果でも、このコースで発揮できればな、と思ったんですけど、それは叶わなかったな、という感じです」。



大会連覇と最多の4勝は逃したが、駆けつけたギャラリーは延べ23569人。

今年最多を更新した。


1日ごとに振り返れば、秋晴れに恵まれた初日の4179人は、無料観戦を実施した昨年の50回大会よりも、むしろ多かった。

2日目は、大雨と霧に包まれ午後から中断を余儀なくされたが、それでも2467人。


「僕がギャラリーだったらさすがに観戦を諦めるかもしれない天候。明らかに、土砂降りが来ます、という中でもあれだけの方々が来てくださるというのは本当にありがたかった」と、感謝に堪えない。


3日目は、前日の悪天候の余韻が残っていたにもかかわらず、7334人が来場。

「けっこう天気が怪しかったので。そんなにたくさん来てくださるとは正直、思っていなかった」と、石川も驚いていた。


今年は、5、6、7番ホールを無料観戦エリアに設定。

6番ホール隣の「ラーメンフェスタ」のレジには、特に最終日に長蛇の列ができていた。


「大会でさまざまな施策をやってくださっている。ロープの中だとわからない魅力が、きっと大会自体にあるんだなと思います」と、ギャラリーの方々の思いを推察する。


「この大会は、大ギャラリーが特に映えますよね。去年、観に来てくれた方々が、来てみて良かったと思ってくださったのかな・・・」。

主催者が英断された昨年の無料観戦が、地元御殿場に大きなムーブを起こしているとしたら、ホストプロとして改めて頭が下がる。


「来てくださったおひとりおひとりに聞いてみないと分からないことではありますが、ゴルフトーナメントには実際に来ていただかないと、わからない楽しさがあるというのは確か」。

そのひとつには、大きな感動を呼んだ昨年の石川の3世代優勝があるのも確かだ。

「僕らも、引き続き一生懸命、魅力を伝えられればいいな、と思っています」と、話した。

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