ツアー選手たちが、その喜びや苦労を肌身に感じることができるのが、今大会の醍醐味のひとつである。
選手会主催の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」は今年、3回目。
宮里優作(みやざと・ゆうさく)が、選手会の事務局長として大会実行委員長をつとめるのは、今年で2回目。
火曜の夜に、コース施設内の「グリルハウス千本松牧場」で行われたスポンサーのみなさまとの親睦会には開始時刻の40分以上も前に到着。
そわそわと、お客さまに振る舞うジンギスカンの席数を数え、進行台本に何度も目を通し、司会者用のPAマイクをチェック。
ゲストや選手が到着するたびに、入場コールのQ出しするなど、おもてなしに全力した。
あれだけ事前に目配りしたつもりだったが、宴会中のサプライズはほんとに全然、知らなかった。
前日19日の月曜日に43歳の誕生日を迎えたばかり。
大会の土曜・24日に23歳の誕生日を控える新鋭・中島啓太(なかじま・けいた)と共に、佐藤元・「サトウ食品」社長の奥さまから大輪の花束を受け取り感激・・・!
「サトウ食品さまには本当にお世話になっています」と選手を代表し、お礼の言葉にもいっそう気持ちがこもった。
さらに翌日のプロアマ戦は、今年もゲストと回るプロを9ホールずつ交代し、できるだけ多くのプロと触れあいの時間を作っていただくシステム。
前半担当のプロが昼食まで時間を共にしたあと、後半最初のティショット時までお見送りし、後半担当プロが残りの9ホールを引き継ぐ。
「なかなかこういう機会はないと思います。ぜひ一人でも多くの男子プロを知って頂き、それぞれの良さをしっていただければ嬉しい」と宮里も、前・選手会事務局長の池田勇太にバトンタッチするまでの前半9ホールで心づくしにつとめた。
今季、開幕年頭から宮里が掲げていた目標が、「この大会の無事成功」と、自身のゴルフよりも、優先順位を高く設定していた。
ひとまず、前夜祭⇒プロアマ戦ともに、ゲストのみなさんには大変に喜んでいただき、天候にも恵まれ、主催者としてはほぼコンプリートも同然だが、いちプロゴルファーとしては、言うまでもなくここからが本番だ。
今年の西那須野カントリー倶楽部のコンディションは、コース管理の方々のご努力のおかげで過去最高の仕上がりとなっている。
「選手のみなさん。舞台は整いました」と、宮里。
「この大会は、選手ひとりひとりがホストプロとして挑む大会です。あとはゴルフで魅せるだけ。特別なことは何もしなくていい。ただ、お客さんにはこんにちは、ありがとう、と声をかけましょう。みなさんの行動ひとつできっと何かが少しずつ変わる。男子ひと味違うな、と言っていただけるよう、みんなで心がけていきましょう」と、呼びかけた。