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JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2023

ロープ際に詰まった石川遼の愛とこだわり

石川遼が、雨の初日を「68」で回り、4アンダーの17位タイにつけた。


熱戦しながら…


先週の「全米オープン」から戻ったばかり。

帰国してすぐ開幕前日に、会場に来て出場手続きはできたが、練習ラウンドの時間はなかった。

「前半はなかなかパッティングが思い通りいかなかった」と、12番でボギーを先行させたが、14番を契機に「スピードとラインの読みがあってきた」と、そこから5つのバーディを積み上げた。


「全米オープンで明確に見えてきたことを試合で確認したい」とぶっつけ本番のコースで課題を復習しながら、石川が同時に目配りしていたのはギャラリーの方々の導線。


「現地で観戦してよかったと、思ってもらえるような大会作りのためにはローピングがめちゃくちゃ大事」。

プレーエリアと観戦エリアを分ける境界線=ローピングが、ゴルフトーナメントの成否を分ける、と石川は常々考えている。


今週は選手会の主催だ。
自身たちの声を取り入れやすい環境と、選手会の理事幹部という立場を活用し、石川がスタッフに声を上げたのは、今から約2か月ほど前という。

理想に描くのは、先週もプレーしてきたばかりのPGAツアーだ。

「アメリカではギャラリーの人がめちゃくちゃ近くにいて、選手が素振りをするとのけぞるくらい。それくらい近くでティショットが見れるんですよ。日本でも、洗練されていくべき部分。特に男子は、ヘッドスピードや飛距離をできるだけ近くで、よりわかりやすく見てもらえるようにしたい」と、提案。

「ティー周りは、飛球線の後方や真横ぐらいまでは安全な場所」と、ぎりぎりまで選手側に接近させてもらった。

「グリーン周りは、ピンが奥の場合はフライヤーしたりで危ないので位置によってはローピングを遠ざけたり、近づけたり…。パターがボールに当たる音が聞こえるようにしたいし、お客さんからカップが見える位置に。安全かつ、ワクワクした体験をしていただきたい」。

運営側と話し合いを重ねたことで、「今週は特に、臨場感がすごいんじゃないか。年間でいっても、一番近くで見ていただけると思います」。

お客さまの感動を想像する石川が、一番ワクワクしていた。

「直接見に来ていただかないと体験できないことを、お客さまにどれだけ体験してもらえるか」と、初日の状況を踏まえてまたいくつか改善点を上げるという。


ロープ際に詰まった石川の大会への愛とこだわり。

今週は、プレー外でも挑戦が続く。

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