Tournament article

JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2023

長野泰雅が猛スピードで猛チャージ「余裕じゃん?」猛攻12アンダー

ハタチのタイガが覚醒だ。
福岡県出身。
プロは3年目。
長野泰雅(ながの・たいが)が1イーグル、11バーディ、1ボギーの「60」をマーク。

選手会主催試合で歴代最多タイとなる12アンダーを記録し、猛スピードの猛チャージを演じた。


選手会長・谷原と、蝉川に挟まれ存在感を見せました


最後9番で、奥から入れ頃のバーディトライが決まれば「59」だった。
バーディ数でも新記録の樹立だったが、同組の選手会長・谷原秀人も呆れた早打ちは止まらない。

「緊張はなかった」と、構える手に躊躇はなく、外しても「下りが強くてショートしちゃった」と、逃してもあっけらかんとしていた。


2日目を3アンダーの23位タイから出て、インスタートの10番から3連続バーディを奪うと、15番から今度は2連続。
18番からターンして、2番の3連続バーディで17番のボギーを挟み、12メートルを沈めた後半4番のイーグルで、自己ベストの「63」に到達。

「あと1個」と勇んだ残り5ホールでは6番からこの日3度目の3連続バーディを奪った。


6番パー5はティショットが池のふちに刺さるピンチもあった。
「左打ちもできない。片脚を池に入れて打った」と、ウェッジで一度フェアウェイに戻した。
3打目は150ヤードあったが「余裕じゃん」と、中・高の同級生キャディにひと声かけると、ボールがピンを直撃。

手前4メートルに落ちたチャンスも「僕には入れ頃」と、構えて即バーディ。
「フェアウェイにあればバーディが獲れる」と、最後まで自信満々は途切れなかった。



テレビカメラも追い切れない速攻ルーティンは、沖学園高校時に金谷拓実(かなや・たくみ)のアマVを見て取り入れたものという。


雨でプレーが止まった前日初日は、何も決まっていないのに濡れたクラブを即、全出し。帰り支度を始めたところで再開の一報が入り、「このまま中止と思ってた…」と、慌てたおっちょこちょいだ。


もう少しで帰るところでした…w


急にラウンド後のごろ寝をやめ、筋トレを開始したのは先々週。
予選落ちを喫した地元開催の「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」で金谷と中島のプレーオフをテレビ観戦し、「このままでは勝てん」と、思い立ったらすぐ行動。


意識改革も加速させ、ずっと気後れがあった同じ名前の蝉川泰果(せみかわ・たいが)と同組になったこの2日間も、「自分も負けてない。気にしなかった」と、強い気持ちを貫いた。


「正月は毎食餅」というほどお餅に目がなく、朝も昼のハーフターンも、無料配布の「サトウの切り餅」に手を伸ばして「今日のスコアもお餅パワーです!」。


ABEMAの中継カメラには笑顔でピース。ハタチのタイガなりに選手会主催試合を盛り上げようと頑張っている。


ウッズ由来の名前を持つが、理想の選手は「石川遼さん」と明かした。

「10代のときはもちろん、今もずっとツアーで一番人気があるのが凄い」と、崇拝し、人気の秘密を「人柄」と分析する。

「昨年、僕がプロテストにトップで合格したとき、まだそんなに話したこともないのに、僕のところにわざわざ来て『おめでとう』と言ってくれて。やっぱ違うな…」。
20歳までに8勝(通算18勝)を重ね、18歳で史上最年少の賞金王に就いた偉人。
ハタチのタイガも急いで追いつく。

関連記事