長野泰雅(ながの・たいが)は最後、けっきょく中島啓太(なかじま・けいた)と並んでゴールを切り、怒るとか、落胆するとかいうより、「逆に面白かった」と、笑っていた。
風向きが変わったのはハーフターンしてからだった。
「風が思ったのと違うことが多くて。それで距離が全然合わなかった。アゲンストが強く感じるのに実際はあまり吹いていない」と、ことごとく奥にオーバー。
「パターも途中からラインが合わなくなった」と引きずられて、スコアも急失速。
そして最後の連続ボギーだ。
苦手という5アイアンと4アイアンを避けて、6アイアンを振り切ったという17番パー3はティショットを左に落とし、アプローチもあらぬほうへ。
さらに18番の2打目も、意味不明の大誤算。
「めっちゃ良い感触で、ちょうどピンに落ちると思ったんですが、キャリーで10ヤードくらい奥に行って。風の読みがおかしかった」と、首をかしげたが「逆に面白かった。完璧、って思った時は大体つくじゃないですか。でもめっちゃオーバーしたから。逆にあんな狭いところによく打てるな、と」。
池越えのグリーンのすぼまったところに着弾したボールを見て、笑いさえ出た。
中島に、並ばれた。
初ラウンドも、先週3日目だった。
中島と、最終組で回った韓日「ハナ銀行インビテーショナル」以来、きょうは2度目のラウンド。
「ショットがすごい、ティショットからセカンドまですごい」と改めてそのショット力にただただ脱帽だったが、「明日も焦らせたい」と、ポツリ。
「調子が良ければ勝てます」と、シンプルに初Vの鍵を挙げ、「今日は疲れたのでパターだけして休みます」。
ハタチのタイガは面白い。