ツアーに数々の伝説をもたらしてきた石川が、思い出の試合でまた新しい記録を作ろうとしている。
始まりは昨年11月に、「三井住友VISA太平洋マスターズ」で3年ぶりの復活優勝を飾った翌週。
「ダンロップフェニックス」最終日の「67」から、「カシオワールドオープン」と「ゴルフ日本シリーズJTカップ」と、年をまたいで先週の今季開幕戦「東建ホームメイトカップ」まで、13ラウンド連続の60台を継続中で、今週3日目まで続ければ、スペインのセルジオ・ガルシアが1999年から、2003年をかけて来日のたびに重ねた「15ラウンド」を抜く。 ※参考:出場大会連続60台記録
「記録は知らなくて、興味もなかったですし、途切れるときは途切れるし・・・」と、無関心を装いつつ、何が起きてもコツコツと、スイング構築に取り組み続ける男は、途切れ方にもこだわる。
「途切れるなら『70』で途切らせたい。『77』で途切らせたら印象、変わりますから」と、笑う。
次のツアー通算19勝は、勝ち方にもこだわる。
2週前の開幕戦「東建ホームメイトカップ」は、最終日をトップで出て、1番2番で連続バーディを獲ったが3番で3パットのボギーで躓き、3位敗退。
「ある程度、自分がいいプレーできれば、あとの人が追いついてこれないというのはできたのに・・・」と、反省する。
昨年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」は、逆転だった。
「勝ったとはいえ、凄く強いという理想的な勝ち方ではなかった」と、述懐する。
「トップで出て、みんなが追いつこうとしているのに追いつけないという、めちゃくちゃ強い勝ち方。いいゴルフの先に、そういう展開があると刺激になる。勝負を楽しみたいと思いますし、その段階に行きたいな」と、理想を思い描いて、開幕前日にも雨中の練習場で、コツコツと調整を重ねていた。
石川遼の記録がかかる。
第1ラウンドの模様は、ALBA TVとYouTubeで6:45からLIVE配信中です。