アダム・スコットが、今年もナショナルオープンに戻った。
2年連続7度目の挑戦だ。
「日本オープンでプレーするのはいつもとても楽しい。今年も楽しみに来ました」と、開幕前日会見の“指定席”でニッコリした。
昨年まで6回出場し、トップ10が3回で、2019年の5位タイが最高。
昨年は、6位タイに終わり「引退するまでにぜひ勝ちたい」と、言い残して帰っていった。
43歳。
「これ以上若くなることはない。そろそろ勝たないと、と思っています。ただ、今の自分のゴルフに自信を持っている。その中でいいプレーが見せられれば」と、意気込む。
初日は、昨年覇者の蟬川泰果(せみかわ・たいが)と同組になった。
「彼とは何回か回ったことがあって、蟬川選手が年々強くなっていくのを見るのも楽しみ。若い選手とのプレーはものすごく刺激になる」と、開幕前日の練習も、@本大志(もと・たいし)さんらJGAジュニア会員らとプレー。
2013年マスターズ覇者の偉大な背中を見せていた。
9日の月曜日は兵庫の六甲国際ゴルフ倶楽部で行われたジュニアセミナーで講師もつとめるなど、来日ごとに必ず置き土産をしてくれる。
世界各国のナショナルオープンでのプレーを重視し、「ナショナルオープンで勝つことこそプライド」と、語るスコットにとって、「まさにゲームオブゴルフ」と、位置づけるのが「全米オープン」だそうだが、「日本オープンは、全米オープンと比べても、難しいセッティングと私は思っています」と、評価する。
「日本オープンと私には非常に強いつながりがある、と思っていて、それで毎年、こうして帰ってきてプレーさせてもらっているのですが、あいにくまだ勝てていないというのは残念。今週のゴールは、とにかくここで勝つこと。それは間違いないです」と、熱く語った。