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日本オープンゴルフ選手権 2023

堀川未来夢が「ギャンブルショット」でトップタイ「難易度を落としてプレーができた」

最後18番のバーディは、プロの意地。

堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)は「あわよくば」と、1Wを持った第1打を右に曲げ、林の中の2打目は松の大樹に当たる覚悟で「ギャンブルショット」。



フェアウェイにまんまと出し、116ヤードの第3打をPWでくっつけた。

あとから6メートルのバーディトライを沈めた同組の@岡田晃平(おかだ・こうへい)さんは、「堀川さんが4アンダーにして、美味しいところを全部持っていかれそうだったので。自分も入れて良かったです」と、堀川を刺激にしたそうだ。


「彼はほんとにアマチュアですか・・・?」。
4アンダーのトップで共に初日のゴールを切ったが、「レベルも高いといったら失礼になるくらい、全然、僕より上だと思う。ツアーに出たら普通にシードを獲って優勝もして、という選手。見て学んでました」と、岡田さんを褒めちぎったが、自身も前の17番では11メートルのフックラインを決めきるなど、圧巻の3連続バーディ締め。

西日が傾く茨木を、アマと一緒にどっと沸かせた。


一時悩まされていた「イップスっていう感覚は、今はまったくなくて。パットはかなりいいフィーリングで打てている」と、グリーン上では復調気味でも、「今はほんとにティショットで苦しんでいる」というから、ゴルフはほんとにもどかしい。

先週の大事な主催試合で予選敗退した原因も、予選2日で3つのOBだった。


「きょうも、ほんとうはドライバーを握りたいところもスプーンで押さえて。やりたいマネジメントができていないが距離が残るのは仕方ない。ラフが長いので、なるべくフェアウェイキープを優先し、きょうは難易度を落としてプレーができた」と、ありものでのスコア構築こそプロの技。


最近では、首や肩痛にも苦しむが、今週は大阪市内のサウナ付きホテルで懸命に痛みを散らす。

初Vが、2019年「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」で、3勝目が2022年の「日本プロ」だった(※他通算4勝)。

すでに日本タイトル2冠の保持者は「たまたま難しいコースで上手くいくだけですけど。伸ばし合いより耐え合いのほうが好き」と、さらっと言う。


本タイトルにもっとも肉薄したのが福岡・古賀で行われた2019年大会で、1差の惜敗だった。
「メジャー3つ獲れたらそれはもちろん嬉しいですが。まだ初日」。
本人にまだ気負いはないが、過去3度の初日トップで優勝2回、2位タイ1回。
勝ちパターンをデータが語る。

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