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ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 2023

プロ17年目の試練。公傷の上井邦浩「これが現状」あと186万円のラストチャンス

通算11アンダーの15位タイから最終日を出る。【LIVE配信】ゴルフパートナーPRO-AMトーナメント最終日 - YouTube
40歳のベテランが、残り1日に賭けている。
今週中に、あと186万7416円上乗せできれば首がつながる。
上井邦浩(かみい・くにひろ)が、プロ17年目の試練を迎えている。



「左母指腱鞘炎」を発症し、長期離脱を余儀なくされたのは、昨年9月。
「パナソニックオープン」(予選落ち)後に療養に入り、今季開幕戦から特別保障制度の適用を受けて復帰。


今週が、出場可能な4試合目となる。

昨年の獲得賞金と合わせて22年度の賞金シード最下位者(70位)の1132万9850円に到達すれば、今後もツアーメンバーとして出場できる。


ノルマ達成のめやすとして、今大会で2人タイまでの7位以上の成績を残す必要があり、薄氷の最終日となるが、「順位を気にしてやっていて、そこに入れるなら今頃こんなことにはなってない」と、苦笑する。


復帰はしたものの、今も痛みとの戦いはある。
「朝が怖いんです。気圧の関係か、起きたときにおかしいな、というのがしょっちゅう。痛くて寝られないときもある」と、深刻だ。


そもそも始まりは、5年前に趣味の草野球で、グローブをはめた手を地面についたこと。
骨折し、手術時に内蔵したプレートが、今になって邪魔をし始めた。

「癒着したのか左腕が開かなくなった」と、外向きの動きが困難になったことで、無理にボールを捕まえに行く動作を繰り返して手を痛め、今度は肩で動かそうとして、肩を痛めた。


悪循環。


「取れるものなら今すぐにでもほじくって取り出したい」と、術後の腕を掻きむしるようなしぐさでいらだちを表現した。

この年末にもプレートの摘出手術を受ける予定だが、今はどうにかしのいでいくしか手がない。


「これが現状なので、変わることはない。やるべきことをやるだけです」。
今週は、お互い吉田直樹コーチに教わる縁で、女子プロの脇元華さんの妹で、プロ入りを目指す桜さんにキャディを頼んだ。

「クラブを運んでくれてありがたいですし、彼女にも学べることはあるはず」。
プロの卵の妹弟子に、耐えて戦う背中を見せる。



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