史上初共催は決勝ラウンドから、より対決の構図が出やすい2人1組の2サムラウンドで行われている。
石川遼は3日目の第3ラウンドを、メジャー4勝のアーニー・エルス(南ア)とプレー。
2011年のプレジデンツカップ(米国VS国際連合の対抗戦)で、コンビを組むなど、過去にも幾度かラウンド経験がある。
10余年を経て53歳になったエルスに「変わらぬ安定感を感じました」と、不変の強さを実感すると共に、「昔はドローとフェードをめちゃくちゃ使い分けるイメージでしたが、今日は右足に軸を置き、その場で回転するようにフェードを打っていた。昔は左足をあそこまで蹴るというのはなかったので、飛距離を落とさない工夫なのかな・・・」などと推察。
進化を止めない偉人に興味津々だった。
通算4アンダーの39位タイからスタートしたこの日の直接対決は、共に「71」。
揃って53位と後退した。
昨年、PGM石岡ゴルフクラブでJGTOの試合を春と秋の2度開催。
「去年の感じで、ここに外して大丈夫と思って行ってみたら、めっちゃ難しくて寄らない」と今週は欧州ツアー仕様のセッティングやピン位置を実感していた。
この日も「外しちゃいけないところに外すと寄せワンができないし、今日は3打くらいは失ったかな」と、悔やむが、「今の自分の状態を知る上でもこういうセッティングでできることが重要。若手もそうですし、自分も含めて今は世界を目指す選手がとても多いので。機会を与えていただいて、非常にありがたい」と、日々感謝しながらプレー。
勝者には、欧州ツアーの残り今シーズンと、2年のシード権が与え、欧州ツアーの現メンバーがトップ5タイに入れば、次週「韓国選手権」に出場できる。
「僕らにとっては凄く大きなチャンス。全力で頑張っていきたいです」。
改めて上昇を誓った最終日はまたエルスと同組で切磋琢磨する。