「やっと通った~!!」と、25位タイでの予選通過にホっとした。
北海道・幕別町出身の植竹勇太(うえたけ・ゆうた)は、2017年からセガサミーホールディングスのホストプロ。
…なのに、過去4回の出場で、予選突破したのは2018年のみ(結果は44位)。
度重なる敗退に「コースを知っているからこその難しさ」が募っていった。
だからこそ、今年は「普段どおり」を強調したのに初日は2アンダーの47位タイ。
カットライン上での滑り出しとなり、ヒヤヒヤしながらスタートした2日目に、追い風は来た。
「きょうも強く吹いたんですけど、くるくる向きを変えた昨日と違い、きょうは普段通りの風。いつもの番手で、いつもの狙い通り」と、4番ユーティリティを使って8メートルに乗せた前半16番のパー3で、長いバーディトライが最後のひと転がりでカップイン。
池がぐるりと囲む名物ホールだ。
「ここでバーディって、初めてじゃないか…」。
実際は昨年初日も、19年の2日目にもバーディを奪っているが、初みたいに思えるくらいの難関ホールだ。
「キター!って。これで行ける、と」。
難所クリアで通算4アンダーまで伸ばせたことで気も軽くなり、決勝進出を確信できた。
この日は、1歳と9か月になる長女の乃愛(のあ)ちゃんが、初めて会場でパパのゴルフを観戦。
「力をくれた」と、抱っこの腕にも愛情ひとしお。
もっとも、大会を代表するホストプロの本当のつとめはここからだ。
「やっと予選を通れたのであとは上を目指して頑張るだけ」。
週末の上昇を思ってがぜん気合が入った。