直近は先月。
選手会主催大会「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」もまた、劇的だった。
自身初の実行委員長として、予選ラウンドで挑戦したツアー史上初となる集音マイクをつけてのプレーは臨場感にあふれ、実況放送さながら。
「頭の中でずっとイメージして打つよりも、口に出すことは大事だし、キャディさんに聞くのも大事」と、石川にとっては日常でも、選手仲間から「あんなに会話しながら回っているんですね」と、驚かれたほど。
「やってよかった」と反響を喜ぶ半面、「つけた瞬間は、多少の緊張感はあったので…」。
プレッシャーがありながらも初日からしっかりと上位で戦い、最後もきっちり通算19勝目で締めた。
今週は、自身5年ぶりの2試合連続優勝のほかにも、ツアー史上12人目&史上4番目の年少記録(※)となる節目の20勝や、大会2度目のタイトルなど話題尽くしだ。
ちなみに大会初制覇を飾った2019年大会(鹿児島・指宿GC)もまた、九州豪雨による初日の順延で、1日36ホール決着となった最終日に、黄重坤(ハン・ジュンゴン)ともつれたプレーオフを劇的イーグルで飾る等々…なんともドラマチックだった。
「狙って勝つのが難しい世界。正直、自分としては、何回勝てるかなと考えるよりは、まだまだ次の1勝を掴むために、成長しなきゃいけないことがある」と、いつものように、本人の口からは優勝回数や、記録に関する言及はなかったが、次のドラマを期待して、開幕前日の練習日から多くのファンが駆けつけ、プレー後もあっという間にサインの人垣ができた。
※20勝の年少記録
中嶋常幸(30歳260日)
尾崎将司(31歳117日)
池田勇太(32歳275日)
石川遼?(32歳294日)
倉本昌弘(32歳298日)
片山晋呉(33歳215日)