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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2024

片岡大育が15年ぶりの親子タッグで見据える7年ぶりの復活優勝

15年ぶりの親子タッグで復活の兆しが見えた。

香川西高校3年時の2007年に転向してプロ18年目。
2015、16、17年に各1勝ずつあげて通算3勝。

2011年からシードを守ったが2019年に顔面麻痺を発症し、陥落していた。

昨季のファイナルQT2位で久しぶりにレギュラーツアーに戻った片岡大育(かたおか・だいすけ)が、初日の「67」に続いて「66」をマーク。

通算11アンダーで単独トップに躍り出た。



今季は10試合に出場して予選通過がまだ1回。

「今年はショットが全部左にフックしてしまってゴルフにならない。イップス寸前まで行った」と苦しんだが諦めず、「スイングとクラブの調整をやり続けて、やっと14本そろったショットができるようになってきた」というのが、先週オフの1週間だった。


「ちょっとつかめたな、と思って来たら今週、一気によくなって。スコアというより練習するつもりで意識してやったらどんどん手になじんで、それがうまくはまっていい組み立てができている」と、急上昇。


117ヤードをピッチングで1メートルにつけて連続バーディを奪った前半の14番や、6番の3連続に続いて、後半8番のパー3も「狙ったとおりにぴしっと打てた」と5メートルのチャンスを逃さず、最後9番パー5で再び連続バーディ締め。


持病の影響で、眼窩に腫れものができて目がかすみ、今年は棄権が5月と6月に1回ずつ。


だが「コンタクトをやめ、めがねのサングラスに変えてやってみたらすごく楽になった」と、一気に視界も開けた。


「仕事も引退して、暇そうにしていたので。“どうせ見に来るならまたキャディしたらええやん”と」。今年6月の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で、今年63歳になる父・和人さんとほぼ15年ぶりに組んでこれが2戦目。



昨今の記録的な猛暑も、61回夏の全国高校野球で、ベスト8に入った地元・高知高校でベンチ入りしたお父さんの口癖は「甲子園の気温は70℃あった」。

試合中も水を飲むなと言われた時代を過ごした人は強い。


「立てる、という意味ではたまにまっすぐ?とか聞きますけど、お節介なお父さんなんで。一つ聞いたら3つ4つ返ってくる。僕はリズムを大事にするのであんまり聞かないようにしています」と笑うが、「ほんと、面白いお父さんなんで」と35歳の息子と息もぴったり好タッグ。

父ともどもに、「まさか、トップに立てるとは思っていない」。
隣で和人さんも「オーマイガー」と喜んだ。


「明日からもほんと、なんの変更点もなく、この調子で続けていきたいな、と思っています」。

暑さにも負けず2人で一歩一歩、復活に向かって歩いていく。

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