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ANAオープンゴルフトーナメント 2024

半世紀の歴史にコータの名前を刻むのか。22歳の金子が挑むリョウ越え

半世紀の歴史に、新たな伝説を刻むのか。
首位に3差の3位タイにつけた金子駆大(かねこ・こうた)は今季初シードの22歳。

初日の「67」から着実に60台を並べて、3日目は強風下でボギーなしの「66」をマーク。輪厚の自己ベストで自身初の最終日最終組に加わった。

本大会は、2年連続2度目の出場だ。
「今日一緒に回った大槻(智春)さんが、遼さんとのプレーオフでショットインイーグルして優勝されたこと(2022年大会)。それしか浮かばないほど強烈でした」

今年50回を迎えた記念大会の記憶も若々しい。


輪厚と言えば、僕は大槻さん(右)です


目澤コーチがショットを担当し、橋本コーチがパターを看る。
贅沢な2人態勢に支えられ、賞金1位の平田憲聖(ひらた・けんせい)と共に、全試合で予選通過の安定感を誇る(※10試合以上出場した選手では2人のみ)。

ひとつ上の平田とは、会場でいつも一緒に行動し、週明けの16日・月曜には平田の地元関西で、平田が今季3勝目を飾った先週の「Shinhan Donghae Open」の祝勝会を、関西出身の中西直人(なかにし・なおと)の焼肉店「にく西」で開催する予定だ。

その直前に迎えた初Vチャンス。

もし勝てば、2015年に石川遼が24歳で達成した大会最年少優勝を2歳、更新する。
「今日みたいなプレーができればチャンスはある」と、若干遠慮気味でもしっかり抱負は述べた。

誕生日が4日違いの幼なじみに、今季参戦初年度のPGAツアーで初シードを手中にした久常涼(ひさつね・りょう)もいる。
日本では金子が唯一の契約プロという米ブランド「Eastside Golf(イーストサイドゴルフ)」のウェアでひときわ個性を放つ。

今月4日に誕生日を迎えたばかりの22歳が、記念大会で新たな伝説を作れるか。


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