午前組では、アンソニー・クウェイル(豪)が5アンダーの「67」をマークした。
そのほか宋永漢(ソン・ヨンハン)と、塚田陽亮(つかだ・ようすけ)と、吉田泰基(よしだ・たいき)が、共に4アンダーの「68」で、午前組のリーダーボードを飾った。
「パットが良く入ってくれた」と、ヨンハン。
5バーディに対してボギーは1個で踏みとどまり、「大変な天気でしたが上手く上がれた」と、安堵した。
現在は日本ツアーを主戦場にし、所属先「新韓銀行」が主催する本大会は、JGTO選手としてプレー。
先週の「フジサンケイクラシック」で通算4勝目を飾った平田憲聖(ひらた・けんせい)との同組ラウンドに、「上手です。羨ましい。僕も優勝したい」。
ホストVへの思いはおのずと高まる。
塚田は「39歳にして学びの気持ちを持ってプレーしている」と話す。
そういう意味でも3ツアー共催はかっこうの場。
「今週はパターの調子もいいし、掴んだものもあった」と、塚田もまたグリーン上の好調を挙げ、5メートルを沈めた前半5番のイーグルで最初にスコアを動かすと、後半の14番ではチップインでの連続バーディを奪うなど、上々のスタートを切った。
韓国とアジアと日本からそれぞれ約40人ずつ。
出場枠を分け合う本大会は「普段日本で回らない選手もいるし、懐かしい面々もある。普段と違うレベルを見ることもできるのが共同開催のだいご味」。
中3から4年間、米留学の経験もあり、「海外が好きですし、リラックスして回れるのが良い」と共催試合で39歳がのびのびプレー。
また、プロ5季目の初優勝をにらむ吉田は来季、アジアンツアーの転戦を計画しているそうで、本大会こそ絶好の機会。
この日は、もっとも難しい14番で、もっとも雨が強くなったが堪えてパーセーブ。
前半5番(パー5)では、ピンを直撃した2打目が1メートルのチャンスとなり、沈めてイーグルを奪うなど、悪天候下でスコアを伸ばせた。
「なんでこれで水が浮かへんの?というくらい降っていた」と、豪雨での好発進に、「天気予報の見方がよくわからないけど、明日はこれ以上は難しくならないと思う」と達観し、「アジアンツアーのシードを目指して優勝したい」と意気込んだ。
なお、午後スタート組では河本力(かわもと・りき)や石川遼(いしかわ・りょう)、佐藤大平(さとう・たいへい)、南アのノリスや片岡尚之(かたおか・なおゆき)らも4アンダーの「68」でホールアウトした。