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三井住友VISA太平洋マスターズ 2024

今平周吾が今週は静かに2位浮上。自身2度目の連勝&史上7人目の連覇へ

昨年覇者が、連覇に向けて静かに2位浮上だ。



今平周吾(いまひら・しゅうご)の最後18番。
奥から下りの長いイーグルトライはカップを大きく通り過ぎ、3メートルほどのバーディパットになった。

「スライスにも見えた」という悩ましいライン。
「最後はストレートで打ちました」と、読み切った。
「最後バーディで、気持ちよく明日を迎えられる」と、静かに笑顔をこぼした。

この日は、6番のチップインで連続バーディを奪うなど3つ伸ばして後半に入ったが、11番から連続ボギー。


    6番のチップインで同組の石川とグータッチ


    「12番は右に曲げてしまったので。悔しい部分はありましたけど、それでもまだ今日1アンダーだったので。巻き返そう」と、金谷に一時4差をつけられても冷静に挽回。
    17番のパー3では上から2メートルのチャンスを決め、上りの連続バーディへとつなげて最後1差で詰め寄り決勝へ。

    「アイアンの調子が良いので、パットを決めることができれば自然と良い位置で週末を迎えられるのかな」と、静かに自信を漂わす。

    木下稜介(きのした・りょうすけ)と死闘を演じた先月の「日本オープン」で最後、長いバーディパットを沈めて決着した際、発した咆哮と、感情剥き出しの表情が話題になった。

    「(キャディの)柏木さんの声のほうが大きくて。自分はかき消されたと思います」と、後で照れた。
    「あんな顔するんだね、とか、意外だね、とか…。いろんな人から言われました」と、反響の大きさもむしろ恥ずかしそうに「今週は静かにやりたいと思っています」。

    2022年(※)以来自身2度目の連勝と、大会史上7人目の連覇へ。
    18、19年の賞金王が静かに決意を燃やしている。

    ※「アジアパシフィックダイヤモンドカップ」→「ゴルフパートナーPRO-AM」

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