後半の14番では、打つ瞬間に、ギャラリーの方の携帯の音が聞こえた。
今大会でも、無音アプリをダウンロードされた方に限り、プレー中の写真撮影もOKとしているが、残念ながら、周知されていなかったようだ。
不運なタイミングが重なるミスショットにはなったが「アドレスの時から音はしていたので 一度アドレスを解くこともできた。あれは自分のミスです」と、そのせいには絶対にしなかった。
「なんなら、今日は一番いいスイングができていたかもしれないけど、それがスコアには必ずしも直結しない、と。それをまた証明してしまった」と、むしろ明るく笑ってみせた。
今年初めて大会実行委員長に就任し、4月にコースで行われた全体会議に、選手会副会長の阿久津未来也(あくつ・みきや)と出席した際、昨年まで予算の関係で、用意できなかったギャラリーバスの運行を提案した。
「自分が主催者でやる以上、この会場にしか足を運べない方々のことを考えないわけにはいかない」と、関係者のみなさんにご理解をもとめた。
市役所や、地元の方から「那須塩原駅が一番利用者が多いんじゃないか」との助言をいただき、実現にこぎつけたが、「どれだけ需要があるか。やってみないとわからなかった」と、ふたをあけるまでは不安だったが、第一便の7時10分は、多くの方々を乗せて運行。
ギャラリー数は、昨年からちょうど倍増え、多くの方々でにぎわった。
「この大会は 特にいろいろな方々のサポートを受けてなり立っていますし、また大会を終えてからミーティングでフィードバックすると思います」と、今後も話し合いや改善を重ねる必要はあるが、まずは一定の効果は得られた。
残念ながら、あすは雨の予報だ。
「明日は、どれくらいの方に利用していただけるかわからないですけど、みんないい大会にしたいという思いはあります」。
いよいよ、仕上げの最終日。
昨年は、谷原秀人(たにはら・ひでと)が選手会長&大会会長Vで盛り上げた。
「最後の勝つか負けるかの勝負って、上位のほんの一握りの人しか経験できないし、最後そこに入ることができたら最高ですね」。
自身も大会実行委員長Vで、魅せたい気持ちはもちろんだ。