石川遼が、逆転のツアー通算19勝目で第4回の選手会主催試合を飾ってみせた。
最終日は2打差の2位から出て「68」。
前半9ホールは2度、満員のギャラリーに向けて「フォア!(※球の行方に注意喚起を促す言葉)」の掛け声も出た。
ティショットの制球に苦しみながらも、林近くのラフから傾斜のラフを渡り歩いた2番で、約2メートルをパーセーブ。
スピンコントロールを効かせたアイアンショットでチャンスを作って5番と、7番ではピンそばのバーディを奪い、前半最初のトップに立った。
捜索をあきらめ、暫定球を選んだ11番はボギーでこらえたものの、そこから一時は5人が首位に並ぶというまれにみる大混戦に。
勝負は終盤戦にもつれこんだ。
同組の河野祐輝(こうの・ゆうき)の15番の不運もあり、チャンスは石川と金子と田中の3人に絞られたが、終盤16番から連続バーディで、ついに若い2人を振るい落とした。
通算22アンダーに到達し、2打差を作って入った最後18番は、右のラフからの2打目を刻んで、あえて手堅くボギーで優勝。
選手たちから祝福の水を浴びせかけられ、「すごい、こんなんなるの?!」。
滴る水も、喜びで弾けた。