「“石川遼くん”の優勝争いは、以前はもっとアグレッシブでしたが、きょうの“石川遼さん”は1%でも確実に勝利をもぎ取るような勝ち方に見えましたがどうなんですか」などと聞かれて、「ずっと一緒にやってきた未来夢だからこその着眼点です」と、唸った。
確かに、石川もキーに上げるのは、ロストボールをしながらボギーで踏みとどまった11番や、「絶対ボギーにしないマネジメントを考えた」と、あえて2打目を刻んで手堅いバーディで終盤の混戦から抜け出した16番や、最後勝ち切るために、右のラフから刻んで確実にボギーで上がった18番など。たとえロングゲームで失敗しても、「日ごろからやっていることを発揮して、ミスをカバーできる部分があればいい」と、ここ数年、石川が注力してきた部分を察知して、質問してきた堀川に感心した。
優勝杯のプレゼンターは、昨年覇者の大会会長として、表彰式に臨んだ選手会長の谷原秀人(たにはら・ひでと)がつとめた。