2015年大会で、逆転のツアー初優勝を飾ったコースがここ滋賀県の名神八日市カントリー倶楽部だった⇒プロ9年目の片岡大育(かたおかだいすけ)がツアー初優勝!
アウトとインコースが入れ替わるなどホール立ても違うし、「グリーンもだいぶ変わりましたね」と、月日の流れは感じるが、あの日の歓喜は残っている。
本大会での初優勝から通算3勝を重ねたが、19年に賞金シードを放すとすぐ、顔面神経麻痺を発症。
1Wの不振も重なり、しばらく活躍場を失ったが、昨年のQTで2位の結果を上げ戻ってきた。
同一コースの歴代覇者として、予選ラウンドは昨年覇者の蟬川泰果(せみかわ・たいが)と同組になった。
試合で回るのは初めてという。
ひと回りも年下だが、史上初のアマ2勝を含め通算4勝の蟬川をして「恐れ多い」と恐縮する。
「すごい飛ぶし、振れるし、クラブの使いこなし方などすごく参考になる。盗みたいな」と、謙虚に挑む。
気温が低い日などはまだ、勝手に涙が出てくる症状が出てしまうが、顔面のしびれはもうない。
「左ミスが多い。引っ掛かり病が出て、まだもがいていますけど、だましだまし打ったりとか。そういうのはうまくなった」と、重なる苦難を乗り越えてきた。
「ここで人生が変わったので。もう1回変えるきっかけを作れたら」。
歴代覇者が、思い出の舞台で復活の糸口を探る。