幡地隆寛(はたぢ・たかひろ)は1差の2位から出て、4番で連続ボギーを打ったが、赤杭エリアの側溝に敷かれた金網の上から打った2打目が自打球のヒヤリもあり、むしろ幸運だった。
8番で豪快に、ワンオンバーディを奪った直後の9番では、ティショットが左の1番ホールまで行ったが、木越えの2打目でグリーンを捉えて、きわどいパーセーブ。
ここでも踏みとどまった。
12番の連続バーディで混戦から一歩、抜け出すと、15番のパー3で微妙にうねるラインを沈めて3打差。
次の短い16番パー4のティショットは右の林を軽く越し、グリーンの左奥まで飛ばすと寄せワンバーディで差を縮めず。
前日の18番では、ティショットを右のクリークに入れ、1打罰を払いながらのパーセーブでハラハラさせたが、最終日は豪打でしっかりフェアウィ真ん中。
3差の通算14アンダーで勝ち切った。
今年3月の豪州アジア共催の「ニュージーランドオープン」で自身の初優勝を飾ったが、国内では未勝利。
20-21年に、チャン・キムを抜いて飛距離1位を獲った飛ばし屋が、プロ10年目にうれしい初Vをもぎ取った。
2位は通算11アンダーで杉浦悠太(すぎうら・ゆうた)。
単独トップで出た清水大成(しみず・たいせい)は、通算10アンダーの3位で終わった。
幡地とともに、1差の2位タイから出た平田憲聖(ひらた・けんせい)は通算8アンダー。
また、石川遼が通算3アンダーの19位タイから「65」で追い上げ平田とともに5位タイ。今季最初のトップ10を記録し、盛り上げた。
また、アマチュア選手を統括する関西ゴルフ連盟(KGU)主催の本大会は、今年24人のアマチュア選手が出場し、多田旺生(ただ・おうせい、21歳)さんと阪幸樹(さか・こうき)さんが予選を突破。
多田さんが、通算2オーバー31位タイでアマ最上位のローアマチュアを獲得した。