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勝負メシはラムチョップ。幡地隆寛が連覇に挑む(NZオープン)

JGTO枠として20人が参加する豪州とアジア共催の「ニュージーランドオープン Presented by Sky Sport」が、当地のミルブルックリゾートで、27日に開幕する。

昨年は、大会103回目。また、2014年にJGTOがパートナーシップとして参画してから数えてちょうど10年目の快挙となった。
日本勢として初の大会勝者に名前を連ねた幡地隆寛(はたぢ・たかひろ)にとっては、プロ10年目の人生初勝利でもあった。

昨年覇者として呼ばれた開幕前日の事前会見で、着席するなり「お帰りなさい」と、主催者から声をかけられ「ありがとう」と、嬉しそうにほほ笑んだ。



会見席にデン、と置かれた優勝トロフィーには、昨年時点ではまだ刻印されていなかった自分の名前が彫ってある。
「それが見られたのが嬉しいです」と、再訪を喜ぶ。


「僕のプロ人生、優勝することはないのかな、と思いながらプレーしていた。ここで勝つことができるとわかって凄く自信になりましたし、もっと勝ちたいな、と思えるようになりました」と、帰国後の日本ツアーでは、その年「関西オープン」での初勝利と「バンテリン東海クラシック」での年間2勝目にもつながった


ニュージーランドでの勝利が幡地のプロ人生を変えた。
「この大会での優勝をきっかけに、良い方向に変わったと思います」と、改めて噛み締める。


アマチュアとラウンドしながらスコアを競うプロアマ形式戦は、36ホールあるうち予選2日間と、決勝2日間で主催者が決めたホール立てを交互に回る方式だが、今年は昨年とホールががらりと変わるそうだ。

「昨年回ったコースが好きでしたので、それは少しがっかりです」と、新たな変化は惜しいが、今年から勝者には、7月の全英オープンの出場資格が加わるなど、願ってもない変化もある。


実は、まさに今月から目澤コーチに習うことになり、「PGAツアー選手がやっているスイングを取り入れていて、今までとまったく真逆の動きをしている。言葉に落とし込むのは難しいですが、完全に下半身を止めながら、ちゃんと回すイメージ。すごい複雑」などと今はまだ、あまりの変化に四苦八苦。

でも、「焦って結果を、とは思っていない。長いスパンで見て、アメリカに行くチャンスができたときにそこでパッと対応できるように。今季は後半戦で3勝以上できるように」などと今シーズンを展望しながら、「ここでまた、優勝できるように頑張りたい」。



27日からの本戦に備えて、石川遼と行った水曜日の練習ラウンドでは、初出場の石川にコース攻略の秘策を伝授するなど、開幕前から昨年覇者の貫禄を漂わせた。


火曜日のウェルカムパーティでは、名物のラムチョップを7本も平らげた。

JGTOきっての飛ばし屋が、今年も持ち前のパワーで連覇に挑む。


もう一度、名前を刻みたい

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