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ダンロップフェニックストーナメント 2024

松山が4差で追う

2日目は、招待外国人選手が単独トップに立った。米のマックス・マクグリービーが、ボギーなしの「62」で回り、通算14アンダーで一時独走状態になった。
松山英樹が前半9ホールを3バーディと、1ボギーの2アンダーで終えた時点では6打差以上あった。

「凄いな、と思いながら。少しでも伸ばしていければ、と思っていたので13、14番と取れて良かった」と、ワンオン狙いの13番パー4ではグリーンの右奥まで飛ばして、寄せワンバーディ。

14番では1メートルのチャンスを決め、最後560ヤードの18番パー5では残り185ヤードまで飛ばして、8アイアンで左手前5メートルに2オン成功。
この日最後のチャンスを決め切るイーグル締めで、6アンダーの「65」を記録し、通算10アンダー。

一時の大差を4打まで詰めてきた。

予選2ラウンドは同学年の石川遼と、@松山茉生(まつやま・まお)さんとプレー。



      @松山さんはまだ16歳だが、ものすごく飛ばす。
      「僕は意識して振ってましたけど」と、対抗心を明かし、「何回か勝てたので良かったな」と、笑みもこぼれた。

      石川とは2018年の本大会以来の同組だった。

      石川は松山について「一緒に回ってる人が一緒に回っている人なので」と表現し、「いいところを見せたいと思うじゃないですか。そういうところで、悪い部分が出た」と、初日はイーブンパーの48位と出遅れていたが、この日は一変。

      バンカーから入れた8番と、左のラフから沈めた15番とで2度のチップインを奪うなど、通算3アンダーで、36位タイまで回復してきた。



          「緊張した」と、初日は4オーバーの79位と苦戦していた@松山さんも、この日は松山に負けじと最後18番で2オンするなど、随所で持ち味を発揮。
          通算スコアでイーブンパーに戻して58位タイで、今年10月のバンテリン東海クラシック以来の予選を突破した。

          松山が、2人とそれぞれ談笑するシーンもさらに増え、「楽しかったですし、きょう3人ともそこそこのプレーができたし、良いラウンドだったんじゃないかな、と思います」と、笑顔で頷いた。

          4差で追うマクグリービーは今季、主戦場の米二部コーンフェリーツアーで3勝を挙げ、来季PGAツアーに再昇格する選手で、世界ランクは現在107位。

          米ツアー1勝の小平智(こだいら・さとし)は「めちゃくちゃ飛ぶわけではないが、しっかりとマネジメントをして、非常にステディな選手」と、マクグリービーを表した。

          また、予選2ラウンドでマクグリービーと同組になった金谷拓実(かなや・たくみ)は今年、アメリカで受けた全米オープンの最終予選でも回ったことがあるといい、「その時も思いましたけど、総合的に上手い。きょうもちゃんとフェアウェイに打って、きっちり距離感を合わせてくるから、バーディチャンスも多かった」と、感嘆していた。

          PGAツアーでは未勝利だが、今週のプレーぶりも加味して強豪には違いない。

          世界ランク7位の松山が、どこまで追い込むか。
          「昨日出来たことが、今日出来なかった部分もたくさんある。しっかりと反省して出来ればなと思います」。
          2014年に続く大会2勝目を目指して雨中の調整に向かった。

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