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ダンロップフェニックストーナメント 2024

マクグリービーが初出場初Vをつかみ取る

海外招待選手マックス・マクグリービーが2日目からの首位を守りぬき、トータル22アンダーで優勝。2022年比嘉一貴、2016B・ケプカの21アンダーを抜き、72ホール大会最多アンダーパー記録を塗り替えた。

 


2位と6打差、大きなアドバンテージをもってスタートした最終日。これまでの調子の良さを考えると、優勝はかなり近いものだと思われた。

 

しかしここにきてパットがなかなか入らない。

下から追い上げられる中で、前半9ホールでバーディは5番ホールでの1つだけ。ここでは約6メートルのパットが入り、調子が出てきたかと思われたが、そのあとが続かない。3日目までは入っていた距離が全く入らず、スコアを伸ばせずにいた。

 

ただマクグリービーに驚かされるのはボギーをたたかないところ。

3日目ホールアウト後のインタビューでは「明日はボギーをたたかないことを目指します。そうすれば追い上げてくる選手たちにとってはとても難しい状態にできると思います」と話した。まさにその宣言通り。ボギーフリーのマクグリービーをとらえるのはハードだった。

 

勝利をグッと引き寄せたのは15番だった。

約9メートルを入れ、バーディ。トータル22アンダーにのせ、大会最多アンダーパー記録を更新、同組で詰め寄る松山英樹との差を5打に広げた。

 

残り3ホールもパーセーブ。今週4日間でボギーは初日の1度だけ。最終的には2位と4打差をつけ、安定したプレーでジャパンゴルフツアー初Vを飾った。

 


決勝ラウンド2日間では松山英樹とラウンド。

特にきょう最終日は優勝をかけた緊迫した闘い。「プレッシャーはありました。実際の差よりも縮まっているように感じました」と、その存在の大きさを改めて感じることとなったようだ。

この週末を「英樹はトッププレーヤーの1人で、そのプレーを近くでみることで学ぶことがありました。この2日間とも一緒にプレーできると思っていなかったので、感謝していますし、その雰囲気を楽しむことができた週末でした」と振り返った。この経験は来季からのPGAツアー参戦にプラスになること間違いなしだ。

 

「記憶に残る素晴らしい一週間となりました。来年以降もここに戻ってきてプレーするのが楽しみです」

 

次はどんな闘いを魅せてくれるのか。PGAツアーで活躍し、また宮崎に戻ってきてくれるのが待ちきれない。

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