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エリートグリップチャレンジ 2024
ディフェンディングチャンピオンの木村太一が思い出の地で復調の兆し
昨年大会で悲願のプロ初優勝を手にした木村太一。連覇を狙い、再びゴールデンバレーゴルフ倶楽部に戻ってきた。
今季の木村はレギュラーツアーとABEMAツアーの両方に参戦しているものの、思ったような成績を残せないでいる。調子自体が特段に悪いというわけではなく、いい感触を感じているものの、噛み合わずに結果に結びついていない。ただ、結果が全ての世界なだけに木村自身にも複雑な心境が渦巻いている。
ただ、今週は思い出の地に戻ってきたことで、あるきっかけを掴もうとしている。
「去年はここでプレーしている時は、練習ラウンドを含めて調子がよかったことははっきりと覚えています。今年も同じようにいい感覚を持てているんです」。
選手によって相性の良いコース、悪いコースというものは当然のように存在するが、木村にとってこのゴールデンバレーゴルフ倶楽部は、単に勝てたコースということ以上に、自分の良いスイングを思い出させてくれるコースでもあるようだ。
「ティショットの構えやすさから調子が良くなったり、悪くなったりってあるんです。ここは左にハザードがあることが多いので、右を向いてちょっと球をつかまえて打つというのが気持ち良くできています。ここでラウンドして思い出したというか、気づいたのは、ここまで球筋を明確にイメージできていなかったなと。そういうものを決めてアドレスに入らないと、いいスイングはできない。自分にとって構えやすいホールが多いというのは、いいきっかけになってくれると思います」。
ゴールデンバレーゴルフ倶楽部が木村にとっての特別な場所になるのかどうか。この3日間に注目したい。