ストロークプレーなら「上がったり下がったり」のゴルフでも、ポイント制なら「最悪でもマイナス1点。いつも通りにプレーをしたら、有利に働くルールかな」。
初出場の大会で、ゲーム方式の特性に乗じて好発進に成功した。
「自分のストロングポイント」と、自覚するパットが好調。
7番のバーディパットは、長かった。
「僕は昔から感覚重視。歩測したところで毎試合グリーンのスピードは違うし、それに合わせることはできない。見た感じで打っちゃうのが昔からのスタイルです」と長さやラインは曖昧でも、うねるラインを難なく沈めた。
加点2点のバーディ7個と、ボギーはゼロ。
失点なしで踏みとどまった。
1点差で首位発進した片岡尚之(かたおか・なおゆき)は、大学同期だ。
4年時の19年に揃ってファイナルQTを受験して、ファイナル突破。
ともに転戦を開始した2020年は、練習も食事も一緒だったが、岐路にあったのは翌年の2021年。
片岡が、その年新規の選手会主催大会「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で優勝。
希少なチャンスを生かしてレギュラー昇格を果たした。
久保田も、同大会2日目に片岡とともに11位タイと好位置につけていたが、最後は43位に終わった。
その後は、なかなか出場資格にも恵まれず、久保田が同じ舞台に上がってきたのはそれから2年後。
ABEMAツアー賞金15位で本格参戦の初資格をつかんだ今季、「また一緒に切磋琢磨したい」と、共闘を切望する久保田。
片岡も「また一緒にいいプレーがしたい」。
久保田によると、「彼も、自分も合っていると思う」というツアーで唯一のポイント競技。
「4日間、攻め続けてギャラリーの方が観ていて楽しいな、と思ってくださるようなゴルフがしたい」。
ツアーで唯一のポイント制を、同期2人で盛り上げたい。