プロは4季目。
26歳の砂川公佑(すながわ・こうすけ)が予選2ラウンドの稀有な組み合わせを経て4位タイの好位置で決勝ラウンドに進んだ。
後半の4番は、「めちゃくちゃきれいなイーグルが獲れた」と、約5メートルのチャンスを逃さず、一気に上昇した。
もちろん初日から、熱中症対策の短パンを着用し、携行した氷嚢(ひょうのう)もこまめに入れ替え。
水分と、アミノ酸サプリで体力を補強しながら、V争いに加わった。
予選ラウンド2日間は、「たぶんもう二度とない」と言い切るペアリングに恵まれた。
先輩・後輩の木下稜介(きのした・りょうすけ)と平田憲聖(ひらた・けんせい)だけでなく、3人それぞれ帯同したキャディさんも全員が、大阪学院大学ゴルフ部出身。
しかも7つ上の木下以外の5人は3学年違いで在学が重っており、「みな同じ寮に住んでいた」と、なじみの顔揃い。
まるで合宿さながらに盛り上がった2日間。
特に、砂川には気持ちがたかぶる。
木下は5月の「ミズノオープン」で、また平田も先月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で共に通算3勝目を飾ったばかりだ。
「木下さんはもちろん、平田くんは後輩ですけど尊敬しています」と仰ぎ見るが、砂川自身も、大学3年時の「ブリヂストンオープン」6位で、ベストアマに就いた逸材だ。
「僕は遅れていますけど、追いついてみなさんと優勝争いしたいというのが心境です」。
稀有な同組ラウンドでこそ、その機会を得たのは吉兆だ。