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ファイナルQT下関ゴールデンゴルフクラブ 2024

時松隆光は14位、池田勇太は26位で4日間の戦いを終える

来年の前半戦の出場資格はなんとか死守した時松隆光だが、表情は冴えない。

「ホッとした気持ちはありますが疲れましたね。いいプレーもありましたし、悪いプレーもあったので、その悪いプレーをどう減らすかが課題になると思いますね」。

 

7季続けた賞金シードを失いファイナルQTに乗り込んできたわけだが、もちろん狙っていたのは頂点だ。ただ、徐々にトップとの差が開いていく状況を踏まえて、今足りないものがそこにあると捉えている。

「悪い時は必ずあると思うので、そういう時にいかに崩さないか。ボギーを打たないかだと思います。今年は悪くなると崩れぱっなしになることも多かったので。今の若い子たちの飛距離にどこで追いつくかというとやっぱり2打目以降になるとは思うんですが、そこはわかっているんですが、そこが課題ですかね」。

来年の前半戦の出場資格は得たものの、今まで以上に危機感を感じるオフになるだろうと時松。再び、レギュラーツアーで優勝することを目標に自分を追い込むオフが始まる。


 

一方で表情がいささか明るかったのが池田勇太だ。4日間通算8アンダーは26位と微妙な順いではあるものの、常に言い続けていた「気持ちのいい終わり方」がある程度はできたようだ。

「カシオの2日目よりはマシだったかな。(笑)今日は前半はいい感じでやっただけど、後半がいい流れが作れなかったね。この寒さだね。今の体の状況でこの寒さはきついね。まあ、しょうがないけれどね」。

 

結果だけを見ればもちろん満足いくものではないはずだが、それでも今シーズンを踏まえて、サードQT、そして今週のファイナルQTと戦い続けてきた中で「戻ってきた感じを少しでも感じられた」ことが大きいと話す。

ゴルフの状態を数字で言えばまだ50パーセントくらい。ただ、この数字がどれだけ池田にとって大きい数字かは池田自身しかわからないことで、もしかしたら戻れないという覚悟の上で顎の治療に取り組んできた。その治療はまだまだ続くが、その中で来年は少しはできるという感覚を掴んだ2024シーズンとなった。

通算21勝。永久シードまであと4勝だが、もちろん今の状況から再び優勝することは簡単ではないことは池田が一番知っている。ただ、少しずつではあるが再び25勝への階段を登り始める準備が整いつつある。


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