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全日空オープン 1999

2位と2打差の首位、細川和彦

 先週のサントリーオープン最終日。細川和彦は、ニック・プライスとともに通算5 アンダー、2位スタート。「欲しいのは優勝の2文字だけ」と意気揚揚と戦いに挑んだはずが、まさかの大乱調に見まわれた。
 終わってみれば通算2オーバー・14位タイまで転落。

 「最悪だよ。なんでこうなったかわからない」。履き捨てるように言ってゲームを終えていた。「悪い終わりかたをしていたから、余計にきょうは嬉しいよ」。まだ初日とはいえ、2位と2打差の首位。再びめぐってきたチャンスに、笑いが止まらない。 「先週の最終日は、本当に悔しかった。でも、いっぱい叩いても、毎週毎週、試合はあるんだ。毎日やっていれば、いろんなことが起きる。だからこそ、前の悪いイメージを引きずらず、気持ちを切り替えていかなくちゃいけない」。

 後半の1番ホールからの3連続バーディを含む、6バーディノーボギー。8ボギーを叩いた先週の最終日とは別人の完璧ゴルフで、うっぷんを晴らした。

 「すべては気持ちの持ち様です。先週は入れこんじゃってたのもあるのかな。でも、1打1打集中してプレーできていれば、自分のゴルフはできるはずなんです。先週は先週。勝たなければ、全部同じなんだから、もう気にしない。今週もまた新たな気持ちで、優勝をめざすだけ」。

 今季は“2位”が4回。『今度こそ』の思いは誰より強い。

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