Tournament article
アコムインターナショナル 1999
2日目に医者にかかった診断結果は「多分、風邪と疲労」深堀圭一郎
体調がすぐれないながらも、ショットは冴え、1ピン距離にビタビタつけて6バーディ、1ボギーの67。通算12アンダーは首位と3打差。
「2日目になぜか全身に力が入らなくて、飛距離も20ヤードくらい落ちてしまったんです。すぐに医者にいって全部検査してもらって、本当にちゃんとした診断結果はまだだけど、多分、疲労と風邪だろうって。大丈夫です。体調が悪いなりに、頭と体が動くようになってきましたから。飛距離も戻って280ヤードくらい飛んでるし、へんに左にひっかけたり、というのもない。自信はないけど、結果になって出ていますからね。自信を持つには、結果とスコアが1番の薬です。
きのうも少し熱が出たんですが…いえ、たいしたことないんです。7度ちょっとくらいだと思う。
実際に計ってないから、わからないですけど…。熱を測ってしまったら、よけいに熱が上がりそうな気がしたので…。小学生のころ、ボクはすぐに熱を出すタイプで、いつも筆箱に体温計をしまって、熱がありそうなら、すぐに計る…そんな子だったんです。で、体温計を見て、よけいにガクっとなっちゃって、早退しちゃったりね(笑)。
だから、きのうは計るのが怖くて。
でも食欲は旺盛なんで、大丈夫。
体調が悪いときの優勝争いはけっこうこれまでもやっているんですが、こんなとき気をつけたいのが、まず気負いを持たないこと。成績が上がってくると、つい気を入れすぎますが、空回りしてしまいます。 あとは人が飛ばしても気にしないで、自分のスイングを守ること。パットをはずしても、『しょうがない』と思って我慢すること。多くを求めてプレーすると、いい結果は出ませんからね。テンションは60%くらいに落してプレーします。
それと大振りをしない。280ヤード飛ばすところを270に押さえるとか、半クラブから1クラブくらい落すつもりでスイングします。考え方をセーフティにするんです。
しかし、心の準備ができていないのに、上位にくると、ドキドキしちゃいますね。
こんな位置にいられるのは、周囲の人達の助けがあると思うし、良い結果が出そうなときは、ガンバらないといけません」