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住友VISA太平洋マスターズ 1999
「力んでしまったよ…」最終日を首位でスタートした川岸良兼
本戦の2番ホールでは「3打損したような気分」というボギー。
6メートルのバーディパットがカップに蹴られて3パットした。
「ファーストパットのライが読めていなかった。狙いに行って、ミスをした。この 1発のミスが響いた」と、次の3番でもボギー。
7番ではバンカー脱出に失敗してダブルボギーを打ち、前半、ボギーが先行する。 「このダボで、もう終わったと思った」と川岸。しかし、「優勝はもうないと思って、いちから取り返すつもりでやったのが逆によかった」と後半は4バーディと盛り返し、粘った末にプレーオフへ突入。
それだけに、1ホール目で早々と脱落したショックは大きかった。
「ちくしょう!悔しい!
プレーオフ1ホール目の2打目は強引すぎた。イーグルでかたをつけたいと、グリーンを狙っていった。リキンでるんです。3(イーグル)しか狙ってなくて、精一杯振った結果が右の池…。力んじゃって、クラブが薄くあたってるんです。
…あそこは、じっくりといかなくてはいけなかった。浅はかな攻め方が、失敗だった。
(本戦の)18ホールまではなんとか盛り返したんですけど、(プレーオフまで)気力がなかったというか…。気力がないから、『もうオレ、疲れちゃってる』と思っちゃってる。
思えば本戦のときの、2番でカップに蹴られて、あれがあとに尾をひいている。
(日大で後輩の)丸山も、ボクが変なゴルフをするからあいつも(3打差3位でスタートしたが崩れて12位)…。ボクが行ってれば、あいつも行って(良いスコアを出して)ますよ(前日、丸山が川岸を目標にがんばると語っていたことに対して)。
疲れた…きょうは本当に疲れましたよ」