Tournament article
宇部興産オープン 2000
「今日はたまたま。寝たらわからないよ」
212ヤードの17番パー3。
5番アイアンでの横尾のティショットは、まっすぐピンに向かっていき、ピンそば30 センチにピタリ。「距離ぴったり!!あそこまで寄ってくれるなら、入ってくれればいいのに!! あれが入ってたらもう、言うことはなかったよ!!」
悔しがるのも無理はない。今年、このホールにかけられたホールインワン賞は、なんと1,000万円。ビッグマネーをあと1歩のところで取り逃がし、「10万円くらいはほしいよなあ」と地団太を踏んだ。
しかも、5バーディノーボギーのベストスコアで迎えた次の18番。池超えのセカンドショットがグリーンに届かず、手前池の土手ラフに。そこからピンまで2メートルにつけたがこれが入らず。
ボギーフィニッシュで、結局68の通算3アンダー、7位タイに終わり「もう!!ベストスコア賞も逃すし、踏んだり蹴ったり」と、苦笑いだ。
「今、とても調子が悪い」そうで、「今日のスコアもたまたま」という。
「グリーンはずしたのも最後だけだし、今日は全体的によかったけどね。今日寝たら、もう明日はわからない。1日くらいいい日は誰だってあるし、明日以降はもう続かないと思うよ」弱気なコメントばかりが口をついて出た。
ちなみにこの日、賞のかかっていない165ヤードの4番パー3で、沖縄県出身の金城和弘が、今季ツアーで18人目のエース達成。金城は先月11日に待望の第1子、和樹君をもうけたばかりで、「子供のミルク代になります。おかげでスコアも縮まりましたし、ホント嬉しい」と声が弾んだ。