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住建産業オープン広島 2000

「キャディと僕は一心同体。ずいぶん苦労もかけました」

深堀圭一郎はエースキャディの柿沼君への感謝の念を口にした。

 専属キャディの柿沼基介君は、最後の最後まで深堀を励まし続けた。わずか20センチのバーディパットを前に「落ちついて、落ちついて!!」
 1年10ヶ月ぶりにウィニングパットを沈める“ボス”の気持ちを少しでも落ちつけようと、心からのエールを送りつづけた。
 ボールがカップに沈むと、途端に感激のあまり泣きじゃくってしまった柿沼君。優勝インタビューに応える深堀のそばで「記念に」と18番グリーンのピンフラッグをそっとポケットにしまい、目を真っ赤にしたまま「感無量です」と笑った。
 深堀と柿沼くんが“タッグ”を組んだのは5年前。初優勝を飾った97年以前からずっとバッグを担ぎ、深堀を支え続けた。
 そんな柿沼君に深堀が「僕と柿沼は一心同体。今週もずいぶん頑張ってくれました」と感謝の念を口にした。

 僕は3勝目まで長くかかって、彼にはすいぶん苦しい思いをさせました。周りがどんどん優勝して、他のキャディ同士、悔しい思いもしたと思う。
 それでもいつも僕を励ましてくれて、疲れたときは体を押してくれたり、いろいろと尽くしてくれて本当に感謝しています。今日は彼と一緒にいいプレーができて本当によかった。今日は2人で頑張ったから優勝できたんです」。

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