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久光製薬KBCオーガスタ 2000

◆ 伊沢利光

前日に続き、フェアウェーキープはわずか5ホール
ショットの乱調に悩む伊沢は「今は頭がこんがらがってる…」

 先週の全米プロでドローボールの重要性を感じて帰国した伊沢は、今週、早速その対策としてクラブのセッティングを替えたり、アドレスを以前より開き気味に構えたり、さまざまな試みをしている。
 だが、それがしっくりこないのか、前日に続いてショットに安定性を欠いた。
 3日目のこの日、ティショットでフェアウェーを捕らえたのはわずか5ホール。
 「今日は、4パターンくらいの打ち方で試してみたけど、どれもダメでした。あと1つ、『これかなあ』というスイングがあったんだけど、試合中に試す勇気がなくって…。
 いろいろ考えすぎちゃって、今は頭がこんがらがってます…」と、通算13アンダーで杉本周作に首位タイで並ばれて、困り果てた様子だ。

 「予定どおり、こうなってしまいました(笑)
 6番ではティショットがかなり飛んで、ウキウキだったんですけどね…。それ意外はショットがラフばっかり行っている。
 バーディチャンスがないんですもん。たまについても、そんな入るもんじゃないです。
 体調は、今日が1番よかったんですけどねえ…。なのに、ほとんどつらいホールばっかりだった。あれだけラフにいけば、そりゃ、こんなもんしかスコアは伸ばせないでしょうね。
 スィングは、いろいろ試しながらやってるけど、コレというのが見あたらないという感じ。スコアが伸ばせなくてイライラするというより、今日はスイングについて考えている時間のほうが長かったです。
 問題はティショットだけですね。他に問題はない。フェアウェーに行きさえすれば、チャンスにつくでしょうし、明日は優勝よりもショットを真っ直ぐ行かすことが先決です。それさえできれば、5アンダーくらいスコア伸ばせるはずなんですから。
 それだけ伸ばせれば、自ずと勝てるわけだし、結局、勝つためには曲がらないショットを打つこと、それに尽きます。
 もちろん、ラフに行って勝っても勝ちは勝ちですけど、今の状態で、4アンダー、5アンダー出すのは無理でしょうから…。
 いろいろ考えすぎて頭がこんがらがってます。明日はこういうショットをしよう、という何かがあればこれから練習でもするんですけど、今は何も浮かばない。しょうがないから、ホテルに帰って策を練ります。今日の練習はイメージトレーニングということで…(笑)」

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